森の何処かで

森の深いところへずんずん行く。

お花畑や木漏れ日さす木立の森をさらに進むと

本来の森の主である粘菌類が蔓延る領域に入る。

ずっと描いていたトレードマークの様な「可愛い妖精さん」はもういない。

丸太の抜け殻になって、中から白がらすが顔を出している。

探究心はもっともっとと、先への道をせがんでくる。

もう行くしかない。


この絵は、2018年の3人展「PLAY再生▶︎ボタン押してみる?」に出展しました。

作品展の2ヶ月前に出展する作品を並べた時に

これではダメだ〜!

となって、出来上がっていた絵の裏に一気に描き上げたものです。

妖精を空っぽにすることもカラスも粘菌類も意識していなったのですが、

自然に絵に出てきました。

実際制作にかかった日にちは2ヶ月ですが、

この作品展が決定した日から、

もっと言えばずっと描いている絵に疑問を持ち始めた頃から、

制作は始まっていたと思います。

今まで果てしなく描き直してきた絵の数々がこの絵の中に入っていると思います。

この作品がまだまだ私の到着点だとは思いませんが

これからの方向に答えを出してくれた作品になりました。

と言うわけで、

これからもさらに変わり続けていきたいですし、

どんどん違う表現を試していきたいと思っています。



Kazeasobi

Fantasy illustration

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